~ 船曳まみが出会った、
素敵な職人たち ~
【mokurieito】
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山崎年庸(やまざき・としのぶ)社長
1973年創業以来、木の骨組みとぬくもりにこだわってきた。
子供の頃、プラモデルを作るのが好きだった山崎さん。
いま、山﨑木工の匠たちの技術が、山崎さんの新しいアイデアを支える。
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山﨑さんの木製作品を見て、あたしの会社(にこり)に作ってもらえないかと、お願いしました。
「良質な端材を使うアイデアはどうですか?」
と、山﨑さんは快く引き受けてくれ、量産はできないけれど、木の匠が創る品を扱えるようになりました。
船曳まみが、山崎木工所を取材してきました。
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マネのできない技術が、自然に育っていました。
椅子を美しく魅せるために、釘は使いません。
「ホゾ加工が得意なんです」と、山﨑社長が話します。
ホゾ加工を利用して椅子はしっかり固定されます。見えないところにネジは使いますが、寄せ木細工のように組み上げられた椅子は、しっかりしています。
にこりに作ってくれる商品にも、職人の技術と工夫があって、手に取るといつまでも眺めていたいのは、あたしです。
例えばスプーン、フォークひとつとっても、です。
金属とは違ったぬくもりは、サラダやスープを混ぜるのに嬉しいし、手元にあると料理の腕が上がったように感じたり。
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椅子の骨組みのプロ集団、山﨑木工所。品質の良い、ウオルナット、ブナ、ケヤキ、スギ、ヒノキなど、椅子には、基本的に硬い木を使う。
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「こんなの作れるかしら?」
とお願いしても、山﨑木工所さんは小ロットでも対応してくれ、頼りになります。
そこで、舩曳は木製モーニング・ランチ・プレートを発注しました。
これがあると、非日常の贅沢ができて素敵なんです。
木製キャンドルスタンドも、非日常が楽しめるアイテムだと思います。
木のぬくもりと香り、それにキャンドルの香りと、仄かな炎が癒やしてくれます。
「キャンドル・スタンドなら、なんでもいいや」と、思っていたあたしでさえ、
匠が作った品を手に取り、火を灯すと、気分が上がるのが分かります。
お金では買えない、あたしの時間が流れてゆきます。
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例えば、木製の大きなスプーンとフォークを使って、ザクザクとサラダを混ぜます。
鍋でグツグツ煮えたカレーもぐるぐると、
ひと味もふた味も、上げてくれる木製の食器たちです。
料理もいつもより美味しく感じるのは、きっと、気のせいじゃないかも。
「ナラを加工していると、甘い香りがするんです」と、山崎さんが教えてくれました。
木の香りにも秘密がありそうなんです。
では、
香りにこだわった食器は、どうだろう?
また、夢が広がります。
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あると便利な、家庭科室の丸椅子。
背もたれがないのは、なぜ?
理科室にあった四角い椅子を覚えていますか?
背もたれがないのは、実験で高温の物質や危険な薬品や火を使う時、危険を感じたら素早く逃げるためなんです。四角い椅子の横に、板が張ってあるのは、小さな作業台に使えるようにだとか。
にこりでは、リビングやキッチンにあると嬉しい、理科室の椅子を匠に作ってもらいました。
丸椅子なのは、場所を取らず扱いやすいのと、デザインが可愛らしいから。
高いところのモノを取る、電球交換、上に観葉植物やちょっとしたものを飾るなど、あったら嬉しいにこりの万能椅子です。
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